不登校経験者の親、今考えること・・・

不登校・・周りの大人に何を伝えているのでしょう?数学のように答えがひとつしかない問題なら、答は出せますが、子育てはそういうわけにはいきません。一緒に考え、一緒に学びながら、悩めるお母さんが、ほっと一息つける場になれればと思います。

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深い深い母の愛  彩花へ-「生きる力」をありがとう

以前に神戸市須磨区の連続児童殺傷事件を起こした少年Aの両親が書いた手記を読んだことがありました。そして、今度は被害者となった彩花ちゃんのお母様山下京子さんが書かれた本を読みました。
以前にベストセラーとなった本なので、ご承知の方も大勢いらっしゃると思います。でも、まだ読んでいないという方には、ぜひとも読んでいただきたい一冊です。

山下さんが書かれた文には、被害者の悲しみ、つらさももちろん痛いほど伝わってきますが、母の深い深い愛がこもっており、私達に生きる希望を与えてくれるのです。

子育て中の人も、生きるのがつらい人もぜひ、この本を読んでいただきたいと思います。

被害者、加害者という枠を越えた母の愛に、とてもとても心を打たれましたので、一部抜粋してここに書きたいと思います。でも、本全体をぜひ読んでくださいね^^


最後にA君へ(A君というのは加害少年のことです)

今、あなたに会いたいような、絶対に顔も見たくないような複雑な思いでいます。私たちの宝物だった、たった一人の愛娘を、あんなかたちで奪い取ったあなたの行為を、決して許すことはできません。
 母であるがゆえに、娘がされたことと同じことをしてやりたいという、どうしようもない怒りと悔しさと憎しみがあります。
 その一方で、これもまた母であるがゆえに、どんなに時間がかかってもあなたを更生させてやりたいと願う気持ちがあることも嘘ではありません。
 一見、相反する感情が、私の心の中に同居していて、その割合の比率は日々同じではないまま、不思議なバランスを保っています。
 もし、私があなたの母であるなら・・・、
 真っ先に、思いっきり抱きしめて、共に泣きたい。言葉はなくとも、一緒に苦しみたい。
 今まで、あなたの眼は母である私を超えて、いったいどこを見ていたのでしょう。私の声があなたの乾いた心に届き、揺さぶることはなかったのでしょうか。あなたが生まれてくることを楽しみに待ち、大切に育ててきたのだと教えてきたでしょうか。思い切り抱きしめて、温かい血の流れを伝えてきたでしょうか。
 そして、あんな恐ろしいことをしてしまう自分を追い詰めていくことに、どうしてもっと早く気づいてやれなかったでしょうか。たった一人の母なのに、どうしてわかってやれなかったのか。
 氷のように冷たく固まってしまったあなたの心。そのうえ、それを深い海の底に沈めてしまった。
 でも、深く暗い海底からそれを捜し出し、ていねいにゆっくりと氷を溶かし、ゆったりとほぐすことができるのは親の愛しかない。とりわけ、母の愛が太陽の温かさで包み込む以外に、道はないと思うのです。
 罪を罪と自覚し、心の底からわき出る悔恨と謝罪の思いがいっぱいにつまった、微塵のよどみもない澄みきった涙を、亡くなった二人の霊前で、苦しんだ被害者の方々の前で流すことこそ、本当の更生と信じます。
 それまで、共に苦しみ、共に闘おう。あなたは私の大切な息子なのだから。

                    


 こんな気持ちは、加害者と被害者という立場を超えた、自分でも説明のつかない感情です。しかし、すべて私の正直な思いなのです。
 彼に対し、こんな思いを抱けるようになったのはいつの頃からでしょう。もちろん、最初は憎しみしかありませんでした。彼がやったことに対しては、これからも永久に許すことはできません。
 それにしても、私のなかで何かがゆっくりと変わってきたことは事実でした。憎いはずの少年が、かわいそうに思えることが多くなり、あんなふうにならなければ誰にも止めてもらえなかったのかと考えると、別の意味で心がつぶされそうでした。あるいは、私自身、14歳の息子を持つ母だから、その思いがひとしおなのかもしれません。
 私が少年に対しこういう感情を持つにいたったことに対し、ご批判もあると思います。人々の価値観はさまざまです。きれいごとに聞こえる人もいるかもしれません。同じ事件の被害者はもとより、私の家族のなかでも異論があってもおかしくないのです。
 少年が、いつの段階で、社会に復帰してくるのかわかりません。少年法の問題で触れたように、正直にいって、今のままで出てくるのは恐ろしすぎると思います。私たちは、再び身の危険を感じざるを得ません。何をもって彼の更生を見極めるのかは難しいところでしょうが、彼が自分自身と闘い、人間らしいやさしさを手に入れて出てくるのならご両親は温かく受け入れてあげてほしいと願います。
 少年への思いは、誰に説得されたのでもなく、ごく自然に私のなかに芽生えてきた不思議な感情でした。じっと心の中を凝視したとき、
「そうや、彩花が教えてくれたんや」
 そう思いました。亡くなってまで、私に教えることを忘れない娘に、ただただ感謝の思いが溢れました。
 ありがとう、彩花。ほんまに、ありがとう。



本の中で紹介されている、友人が山下さんに渡してくれた小さな紙片に書かれていた言葉をここでも紹介したいと思います。

「人生を明るいと思う時も、暗いと思う時も、
私はけっして人生をののしるまい」

「日の輝きと暴風雨とは
同じ空の違った表情に過ぎない。
運命は、甘いものにせよ、にがいものにせよ、
好ましい糧として役立てよう」


ドイツの有名な文豪ヘッセの一節だそうです。


最後に、「母親」という章で書かれている言葉です。

母は太陽。母は大地。
母は薫風。時には厳風。
母は穏やかな清流。
しかし、悪に対しては轟くほどの激流。
母はすべてを包み込む宇宙。
そして・・・・「愛」そのもの。


山下さんはまさしくここに書かれている母そのものだと思いました。
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  1. 2008/02/15(金) 01:57:27|
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  4. コメント:11

心が感じたままに・・・   | ホーム | 難病の球児 愛工大名電 ~柴田章吾くん~

コメント

コーチングと30代,40代の転職

コーチングとは、相手と対等な立場で、効果的な質問を投げかけ、気づきを促し自発的に技能を改善させる指導法のことをいう http://paella.photobycolin.com/
  1. 2008/11/25(火) 07:19:23 |
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dairuさんへ

本当に、「母の愛は深し。」ですよね。

この本には、この記事では書ききれない、母の思いがいっぱいいっぱい詰まっているのです。

これから子育てをするであろうdairuさんにも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。(私はあまり強制するのは好きではないので、いつもだったら、「よかったらどうぞ。」の言い方で勧めていますが、この本に限っては、ぜひ読んでいただきたいのです。)
事件のことに限らず、子育て経験者として、自分の反省も含め、子育て全般に対しての思いも詰まっている本です。
私の宝物となりそうですe-267
  1. 2008/02/19(火) 00:15:55 |
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  3. dairuさんへ #DpPCjZ4g |
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Yukoさんへ

ここでは久しぶりですね。でも、私はいつも身近に感じていましたよ^^
時にブログを訪れる時間がとれなかったり、コメントを書けなかったりしても、それでお互いが離れてしまうことはないと思っています。ここで知り合えた方は、気持ちが繋がっている仲間、お友達ですv-434

>この悲しい事件からそして今は亡き愛娘から今も尚学び続けようとし又感謝の思いを出し続けている彩花さんのお母様に私も感謝の気持ちを示したいと思います。
素晴らしいことを学ばせていただきました。

私も同感です!きっと天国で彩花ちゃんがお母さんの姿を笑って見守ってくれているような気がします。
本当に大切な大切なことをこの本で学ばせていただき、心から感謝しています。
偶然、古本屋さんで私に「読んでくれ~!」とばかりに訴えかけてきたんですよ!偶然の出会いに感謝です。
そして、yukoさん、共感してくださってありがとうv-22
  1. 2008/02/19(火) 00:01:50 |
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  3. Yukoさんへ #DpPCjZ4g |
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Megiさんへ

お返事遅くなって申し訳ありません。

この山下さんは、母であり、愛そのものだと思います。
誰しもが抱ける感情ではないと思います。
だから、きっとこんなにも感動するんだと思います。

母の愛、こんな記事にしただけではもったいないくらいの母の愛がこの本全体に込められています。
ぜひとも、一冊まるごと読んでいただきたいお勧めの本ですv-352(でも、ウイーンではきっと手に入らないですね?)
  1. 2008/02/18(月) 23:46:16 |
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  3. Megiさんへ #DpPCjZ4g |
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2008/02/18(月) 19:36:24 |
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管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2008/02/17(日) 21:57:14 |
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  3. # |
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母の愛は深し・・・。

ふみごんさん。
母の愛は深い・・・。
心に響く言葉がこのお手紙にはたくさん詰まっていますね。
私もいつか母になるときがくるかもしれません。
そのときはここに書かれていることを実感するのでしょうね。
今は自分を生んでくれた母への感謝の念でいっぱいです♪
そして、この世に受けた生を精一杯生きたいと思います。
いかに苦しい時でも他人や環境のせいにはせずに、
自分をふりかえり、一歩一歩進んでいきたいと思います。
いつも、すてきなお話をありがとうございます。
  1. 2008/02/17(日) 14:26:59 |
  2. URL |
  3. dairu #- |
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お久しぶりです!
素晴らしいお話を教えてくださって本当にありがとうございます。
被害者のお母様が「もし私が加害者のお母さんであったなら」と言って立場を置き換えて加害者のことをも抱きしめようとする器の大きさに感動しました。
相手を責め恨みののしることは簡単ですがそれをしたところで何の解決にもならないのは確かです。
恨み心が強くなりすぎるとご本人の人間性まで変わって行ってしまいますよね。
この悲しい事件からそして今は亡き愛娘から今も尚学び続けようとし又感謝の思いを出し続けている彩花さんのお母様に私も感謝の気持ちを示したいと思います。
素晴らしいことを学ばせていただきました。
  1. 2008/02/16(土) 06:56:57 |
  2. URL |
  3. yuko #Xlf.8pIU |
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また感動のお話をありがとうございます。
このお母さまの気持ち、我が子を奪われた母の気持ちは想像を絶するものだと思います。
そして、揺れ動く2つの相反する気持ち。これも本当だと思います。
それでも、母として、A少年を受け入れてあげる優しさ。涙なしには読めません・・・。
どんななにか辛かったでしょう。そしてどんなにか辛いでしょう。でも、いつまでも恨み続けていても、決して幸せになることはないですものね。
「罪を憎んで人を憎まず」
これを実践されてますね。

母は、本当に「愛」そのものです・・・。
  1. 2008/02/15(金) 18:30:11 |
  2. URL |
  3. Megi #- |
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のんきははさんへ

のんきははさんの苦悩を知りながら、この記事を書いてごめんなさいね。のんきははさんの思いは、同じような立場になったら私でも抱く感情だと思います。のんきははさん、あんまり自分を責めないでね。
自然に自然に時と共に心は流れていくものだと思うから・・・。
のんきははさんが、正直にここに心のうちを現してくれる。ありがたいことです。

ちょっと、それるかもしれないけれど、この本を書くにあたっての筆者の気持ちがこのように書かれています。
この本は、ある意味では今回の「事件」の当事者から見た、初めての「事件の記録」にもなり得るかもしれません。けれど、私はそんなおどろおどろしいものとして筆をとるつもりはありません。また、真実を書くこと、悪に対して怒ることも忠実であろうとは思いますが、やはり「被害者の告発」という次元のものにしたくはないのです。
むしろ、今回の「事件」で、子供を生むこと、育てることに、多くの人々、とりわけ女性が不安を覚えたと思います。そんな人たちに、私は一人の母親として子供を生み育てることの素晴らしさを伝えたいのです。


この本は、山下さんの悲痛な思い以上に、この気持ちが一貫して伝わってくるものでした。
だから、ここには書かれていない想像も絶するような苦しみがいっぱいいっぱいあるのだと思います。

苦しみのなかから、どうやって「希望」をつくり出していくか。遭遇した悲劇を、どうやって「価値」に変えていくか。憎しみのなかから、どうやって人間への「信頼」を回復していくか。そこに努力を傾けることこそが、亡くなった者の人生に意味をもたらすのではないでしょうか。
こう思うことで、山下さん自身の生きる力に繋がっていると思うのです。

本の中で、悲しみや苦しみを癒す「3つのT」が紹介されています。
それぞれについての詳細な記述はここではしませんが、その3つとは、まず、「tears」涙を流すこと。
次に、「talk」話すこと。
最後に、「time」時間。

どうか溜め込まないで吐き出してくださいね^^
  1. 2008/02/15(金) 09:27:32 |
  2. URL |
  3. のんきははさんへ #DpPCjZ4g |
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私も加害生徒には、自分のしてしまったことときちんと向き合って、前を向いてきちんと成長していって欲しいと思っていました。そう思っていたはずでした。
いつのまにか、息子の事が過去のことになっているような明るい笑顔をみると 自分の苦しさが強く感じられてしまいます。
いい格好しぃのエゴなんでしょうね。
相手の更生を願いながら、自分より幸せなのは許せないと思ってしまう。
私も成長しないと・・・
彩花さんのお母様と違って、私には手に触れられる所にかけがえの無い宝物が残っているのだから。
  1. 2008/02/15(金) 08:13:18 |
  2. URL |
  3. のんきはは #- |
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